ぺねとれ2世と仲間たち

どこかの音楽好き。哲学も好き。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

底知れぬ深い絶望。私は初めてこの曲に出会ったとき、私のことを理解してくれる芸術がこの世界に存在してくれたことに、とてつもない安心感を覚えたのだった。この曲の存在は、今でも私という人間を根底から支えている。この曲がこの世界に存在しなければ、…

ショスタコーヴィチ交響曲第5番

今回は、ショスタコーヴィチの曲の中でもっとも人気が高い5番交響曲を取り上げる。 この曲は、もっとも人気があると同時に、もっとも誤解されている。誤解する人の中で最も多いのが、4楽章かっこいい!と、勝利の讃歌の派手さに酔いしれるタイプである。この…

中3の時に書いた修学旅行の思い出の作文が無駄に重い件

修学旅行、みんなのおかげ 三年二組 七番 名前 僕は、この修学旅行に行って、集団の大切さをとても理解することができた。中学一二年生の修学旅行の時は、人を攻撃して楽しさを得るような人が多かったので、僕や友達は、自分の身を守るために必死だった。そ…

音楽と出会って、中学を辞めた話

私が音楽と出会ったのは、中学2年生の1月。衝撃的だった。なぜか突然、楽典を勉強し、本気で音楽をやろうと思ったのだ。 クラシック音楽はそれまでも一応聞いたことはあったが、つまらなくてしょうがなかった。母にクラシックのコンサートに連れて行かれたと…

チャイコフスキー交響曲第4番

今回はチャイコフスキーの4番目の交響曲に目を向け、彼の絶望を考えてみたい。 ところで、私がチャイコフスキーの交響曲に副題をつけるとしたら、 4番「絶望と怒り」 5番「欺瞞と幻想」 6番「罪の告白と死」 という感じだろうか。 チャイコフスキーの後期交…

チャイコフスキー交響曲第5番

チャイコフスキーの音楽と初めて出会ったのは、高校1年生の秋だった。チャイコフスキーの曲を聞いたことはそれまでもあったかもしれない。ただ、チャイコフスキーと出会ったと言えるのは、紛れもなくあの秋だった。初めて出会ったのは交響曲の第5番。すぐに…